ABOUT US私たちについて
クライメート・リアリティ・
プロジェクトとは
クライメート・リアリティ・プロジェクト(The Climate Reality Project/略:CRP)は気候変動対策に取り組む世界的なイニシアティブです。2006年に始動してから、気候変動とその解決策に対する人々の意識を高め、正しい情報を伝えています。
特に、気候変動に関するトレーニングを通じて「クライメート・リアリティ・リーダー」(ボランティア)を養成し、力を結集させるための活動をしています。
世界中のリーダーのコミュニティは、191か国に住む合計4万人以上に上ります。
- 世界191か国・地域
-
49,707人
- 日本
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877人
CRPジャパンとは
CRPジャパンは、2021年秋に日本支部として設立されました。
グローバルなネットワークの強みを活かしながらも、日本の社会構造や文化背景に最適な気候変動対策を目指しています。
必要なスキル・キャンペーンの場や資料を提供し人々をエンパワーすることで、気候変動への関心の強化と気候変動対策の促進に積極的に取り組んでいます。
日本には、企業や行政、NGO等、セクターを超えて多様なバックグラウンドを持つ877人のリーダーがいます。
健全で安心、そして誰もが活き活きと暮らせる社会・環境を実現するために、リーダー達は気候変動に対する関心や正しい知識を広め、日本各地でアクションを起こしています。
OUR MISSION
気候変動は、「将来のいつか、どこかで起きる問題」ではありません。
すでに世界中のコミュニティに影響を及ぼし、日本でも近年では気候変動により引き起こされる異常気象の増加や大雨とそれに伴う洪水・土砂崩れ等の災害が非常に多発しています。夏の熱中症増加、感染症リスクの上昇、食料や水資源の危機、生物多様性の喪失等、気候変動の引き起こす問題は多く、どれも私たちや未来の世代の生命・健康・生活を脅かすものばかりです。
一方で、その対策も世界中で加速しています。
2015年のパリ協定成立以降、企業や自治体、NGOなどの国家政府以外の多様な主体が気候変動対策の中で大きな役割を果たすようになってきています。そして、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「1.5°C特別報告書」公表以来、2050年までに脱炭素社会の実現をめざすことが世界共通の目標となった、と言えるでしょう。
しかし、健全で安全な暮らしを続けていくためには、現行の対策はまだ不十分で、間に合いません。地球規模の問題に立ち向かうために、多様な主体が協力して、実効力のある取組を進めて行く事は急務です。
気候正義
クライメート・リアリティ・プロジェクトは、気候危機の解決に向けて、より公正で公平な世界(そして活動そのもの)の実現を目指しています。この不公平・不公正の是正を目指す気候正義(クライメート・ジャスティス)という考え方は、私達の最重要ミッションでもあります。
詳しくはこちらDEIJ
DEIJとはダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括・包含性)、ジャスティス(公正性)の略です。DEIJは、様々な立場のメンバーが構成するコミュニティとして気候アクションに取り組む上で、私たちが大切にする価値観です。
詳しくはこちらフォーカスエリア
CRPでは、気候変動対策として下記の5つのエリアを
重視しています。
重要分野1 : クリーンエネルギーへの公正な移行
世界中のクライメート・リアリティのプログラムは、クリーンエネルギーへの移行を後押しするための政策に取り組んでいます。世界のエネルギーで、クリーンエネルギーが2026年までに石炭、2030年までに石油・天然ガスが占めるシェアを追い越すことをめざしているのです。また、持続可能な開発、数多くの適正な仕事、健全なコミュニティを世界中に生み出すことも目的としています。
- この分野で支部はどのような活動ができるでしょうか?
- 地域、地区、国の再生可能エネルギーのイニシアチブを支援する
- クリーンエネルギーの導入と奨励策を提唱する
- 新しい化石燃料のインフラに反対する
- 影響を受ける労働者が将来性と尊厳ある適正な仕事を見つけるのを助けるプログラムを研究し促進する
重要分野2 : ゼロカーボン輸送
世界中の多くの都市部が、汚染をもたらす不公平な輸送システムの上に成り立っています。大気汚染を生み、温室効果ガス排出量を増やすような輸送システムです。私たちは、輸送部門を転換させて、排出量を削減し、電気自動車・バスや高速輸送システムといったクリーンな輸送手段をみんなが利用できるようにするための政策をめざしています。
- この分野で支部はどのような活動ができるでしょうか?
- 調査やデータ収集を行って政策提言活動を支援し、都市間の競争を促す
- 汚染を生む輸送と気候危機の間のつながりを伝えるような教育の機会を提供する
- 十分なサービスを受けられていないコミュニティの人々も公共交通機関やインフラを利用しやすくなるように、要求を出す
重要分野3 : 気候正義と公衆衛生
私たちは、気候危機、環境正義の欠如、化石燃料による汚染から特に大きな影響を受ける脆弱なコミュニティや先住⺠コミュニティ、経済的に恵まれない人々を優先的に考慮した、公平な移行をめざしています。つまり、地元が資源を管理できるように、そして家族を有害物質から守れる正義を実現できるように闘うのです。そうして、すべての地球上の人々が、きれいな空気、きれいな水、きれいな大地で生きられるようにするのです。
- この分野で支部はどのような活動ができるでしょうか?
- ある地域で活動する人が他の地域に及ぼす影響を浮き彫りにできるよう、他の支部と連携する
- 気候・環境正義について、またコミュニティ内でどのような方策をとれるかについて、調査やメディアを通じて一般市⺠の啓発を行う
- 地元のコミュニティベースの団体や公衆衛生組織と連携し、共同アクションキャンペーンに気候変動を組み込む
重要分野4 : グリーンなまちづくり
私たちは、ふるさとである地区、町、都市のまちづくりを実践するにあたり、コミュニティ主導の新しいアプローチをめざします。コラボレーションを生み、起こしたい変化を起こすために、企業や信徒グループ、地域コミュニティと連携します。
- この分野で支部はどのような活動ができるでしょうか?
- レジリエンスと賢明な成⻑(スマート・グロース)を強調するような、野心的な地元の気候行動計画を支援する
- 開発計画に気候行動を織り込む方法を自治体に教える
- 地元コミュニティに、その地の環境や生活に適した行動計画の策定に必要な知識を授ける
重要分野5 : 自然を活用した解決策(NbS)
気候危機の危険性が高まるなか、自然空間は減少しています。森林は、炭素を隔離するとともに多様性に富んだ生物のすみかとなるため、気候危機と闘い地球上の生命を保護するうえで不可欠なものです。私たちは、コミュニティの啓発活動や現場での保全活動を実践しながら、在来の生態系の保護・再構築を行います。
- この分野で支部はどのような活動ができるでしょうか?
- クライメート・リアリティ・リーダーや一般市⺠とともに、原植生を生かして沿岸のレジリエンスを再構築する
- 森林と土壌の健全性に関する啓発活動を主催する
- 先住⺠コミュニティなど土地を守りたい人々の声を大きく届ける
- 重要な生態系を保護するような政策を提言する