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2026.02.27

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レポート:企業向けワークショップ@茨城県牛久市 開催報告【ビジネス・アクショングループ】

CRPジャパンのAction Groups「ビジネス・アクショングループ」メンバーが活動の様子をレポート!ぜひご覧ください。

 

CRPジャパンのAction Groups「ビジネス・アクション」グループは、2月13日に茨城県牛久市で、地域の中小企業向けのセミナー・ワークショップ「一緒にかんがえよう! 地域企業の脱炭素経営『最初の一歩』」を開催しました。

実施においては、「ゼロエミッションを実現する会・牛久」に共催のご協力をいただき、また、牛久市、牛久商工会議所、つくば市からの後援もいただきました。

 

イベントのねらい

本イベントは、2025年1月に札幌市で「実践から学ぶ 企業の脱炭素戦略」を開催した経験を踏まえ、他の地域でも地場の中小企業が地域密着型で脱炭素経営に踏み出すきっかけづくりをしていこうという目的で企画しました。

登壇者には、つくば市および水戸市の企業のほか、神奈川県横浜市でいち早く脱炭素経営に取り組み、他社への働きかけにも力を入れている企業を招聘し、様々な角度からヒントを得ていただけるように工夫をしています。

また、たんに講演を聴いて終わりではなく、自社で何ができるのかを考え、「最初の一歩」のアイデアを持ち帰っていただけることを重視しました。そのために、国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 主任研究員である歌川 学(うたがわ まなぶ)氏から茨城県および牛久市の脱炭素の取り組み状況と今後の可能性について情報提供をしていただいた上で、参加者の皆さんにじっくりグループワークに取り組んでいただきました。

 

「ビジネス・アクショングループ」によるプレゼンテーション

当日は会場参加者が18名、オンライン参加者は13名となりました。まずはビジネス・アクショングループの河村 渉さんより「地球温暖化の状況と企業の脱炭素」についての講義を行いました。

ここでは、CRPがまとめている最新の情報などを元に、地球温暖化のメカニズム、気候危機に対する世界的な動向など基礎的な知識をお伝えしたうえで、産業界においても脱炭素と気候変動への適応策が必要不可欠であり、多くの企業が動き始めていることをお伝えしました。

 

企業事例の紹介

つづいては、企業事例の紹介として、つくば市で廃棄物の中間処理を営む株式会社あおぞらの執行役員 福田 亮氏に講演をいただきました。同社では化石燃料使用量の削減に繋がる、廃棄物から生産する再生固形燃料(RPF)の製造のほか、再エネ電力の使用、重機の燃料の変更や電動化などによる脱炭素の取り組みにより、CO2排出量の削減に成功しています。あおぞら社としての実体験をご紹介いただくことで、より具体的な取り組みのアイデアを参加企業に提供できました。

また、茨城県で自動車整備およびリサイクル業を軸とするカーレポ株式会社(水戸市)からも講演をいただきました。同社の取締役 小沢雅貴氏は、廃棄される予定だった車を再生しサブスクリプション型で提供するという独自の新規事業の取組みと、その環境負荷の低減効果について具体的にご説明いただきました。環境負荷が比較的小さい軽自動車の寿命を延ばし、廉価な移動手段として提供するという新たなビジネスモデルで、大量生産・大量消費にも一石を投じるものでした。

最後に、CRPジャパンのビジネス・アクショングループのメンバーでもある、横浜市の株式会社大川印刷の代表取締役社長 大川哲郎氏からも講演をしていただきました。同社が2019年に再生可能エネルギー100%の工場を実現し、環境配慮型商品・サービスの展開によりビジネスチャンスを拡大させてきた経緯を語っていただき、人材、取り引き先、社会から“選ばれる”会社となるためには、待っているだけではなく、先駆的に取り組みを行っていくことが大切であることを訴えられました。

 

ワークショップの様子

企業事例の次には、ワークショップを実施しました。この冒頭で、産業技術総合研究所の歌川 学氏から、企業が脱炭素のために取り得る様々なアイデアをご紹介いただき、茨城県・牛久市においても大きな脱炭素効果が見込めること、そして企業にとってコストダウンやビジネスチャンスの拡大というメリットも大きいことを、様々なデータと共に解説いただきました。

その後、会場の参加者には3つのグループに分かれていただき、「1.自社の現状」、「2.自社の課題と強み」、そして「3.脱炭素のアイデア」について付箋に書き出し、グループ内のメンバーと意見交換をし、翌日から取り組むことのできる「最初の一歩」を考えるワークショップを実施いたしました。

業種の異なる参加者と共同作業をすることで、新たな視点が得られ、自社内で検討するだけでは出てこなかった斬新なアイデアが生まれました。

また、登壇企業の方が経営者の「クライアントは地球です」という名言を紹介して大いに盛り上がるなど、多くの参加者が互いの脱炭素経営に真剣に取り組む姿勢に刺激を受けたようすです。

 

参加者の声と今後の展開について

終了後には、事後アンケートを実施して参加者の声を集めました。このアンケートでは、回答いただいたすべての方に「とても参考になった」「参考になった」との評価をいただきました。今後「電気の脱炭素化」やさらなる情報収集、茨城県内でのパートナーシップを広げていきたいという声もあり、地域密着型で「最初の一歩」を考えていただく機会に、という私達の目的を多少なりとも果たすことができたのでは、と感じています。

本イベントの開催にあたりご協力をいただきました皆さまに、心より感謝を申し上げます。

CRPジャパンおよび「ビジネス・アクション」グループは、各地の中小企業の脱炭素の取り組みを後押しするため、このような活動をこれからも展開していく予定です。地域産業の持続可能な発展と脱炭素の両立を目指す皆さまからのご相談も、お待ちしております。

執筆:CRPジャパン ビジネス・アクショングループ やつづか えり

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