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2026.01.29

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メディア・レビュー・クラブ レポート:子どもに届けたい絵本と映画【気候教育グループ】

CRPジャパンの気候教育グループでは、2025年12月に第1回メディア・レビュー・クラブを開催。オンラインで8名が集まり、今回のテーマである「気候変動に関する絵本・子ども向け映画」のおすすめを持ち寄りました。子どもたちにどう伝えるか、参加者の視点が詰まった本や映像作品をご紹介します。

 

あなたが世界を変える日』(絵本)

紹介者:谷口正樹

当時12歳の少女(セヴァン・スズキ)がリオ・サミットで語った伝説のスピーチ(YouTube)を、わかりやすくまとめた絵本。小さな子向けの物語というより、大人にこそ読んで欲しい子ども目線での地球環境問題への提言です。子どもの気持ちから、今の社会が蝕む自然環境への危機感が表現されていて、胸に刺さりました。

 

Generation Carbon: It’s time to start.: A Carbon Almanac For Kids.』(絵本)

紹介者:谷口正樹

よくあるお説教くさくて、大人が子供に“教える”内容ではなくて、子どもと大人が一緒に考えて、何をすることができるかを、伝えている良書です。科学的な事実をベースによく整理できていて、この事実を身近な大人に伝えようとか、今日からこれをやろう、というアイデアに溢れていて面白い内容です。

 

バイバイおんだんか!! チュンと暗やみの森』(絵本)

 原案:牛島悠、脚色:奈良由貴、絵:やまだかよこ

紹介者:竹井斎

小学2年生が「地球温暖化で野生の生き物はどうなるだろうと心配して書いた原案」をNPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ』のみなさんがクラウドファンディングで絵本を作りました。スズメが主人公の物語で、夢のような方法で地球が温暖化から救われます。

 

ホッキョクグマ、大ピンチ!』(絵本)

紹介者:池田恭子

大事な内容、要点は網羅されていながら、「文が多すぎる」といった印象もありません。ちょっとした仕掛け絵本のような感じでユーモアもあり、これなら挫折すること無く子どもたちにも最後まで読んでもらえるのでは、と感じました。

 

みどりのふくのサンタさん』(絵本)

紹介者:池田恭子

かわいいイラストと物語を読みながら、気候変動についてもしっかり知ることができます。最初の1冊にいいかなと思います。

 

『しろくまフロートくんのおねがい』(絵本)

紹介者:林彰一

東京都目黒区が平成24年11月(ちょっと古いですが)に発行した、未就学児や小学校の低学年向けの地球温暖化対策の啓発絵本です。カンタくんとキョウコちゃんが夢の中で助けた『しろくまのフロートくん』といっしょに、温暖化の原因といわれている二酸化炭素を減らす方法を考えるというお話です。多言語絵本の会RAINBOWホームページで、日本語以外に英語版中国語版韓国語版、タガログ語版、インドネシア語版、タイ語版、ポルトガル語版、スペイン語版の読み聞かせ動画を見ることができます。クマちゃんは、こどもの絵本の定番登場動物ですが、昨今の冬眠しない、人里に多く出没する日本のクマ(ヒグマ、ツキノワグマ)たちの悲劇が気候変動と密接につながっていることを、この絵本のようにCRPの関連グループで多言語の創作絵本化できないか?ということを想起させられました。

 

夜明けをまつどうぶつたち』(絵本)

紹介者:曽我美穂

2019年に起こったアマゾンの大規模な森林火災を動物の視点で描いた、ナラティブ・ノンフィクション絵本(事実に基づいた語り形式の作品)。2022年スペイン「ベスト児童書賞」を受賞しています。森に太陽がなくなって、探し求めていたら光が……それは太陽ではなく、炎だった、というストーリー。「森は、なぜ暗いんだと思う?」「森林火災が起こった原因は?」といった質問を問いかけ、一緒に考えたい絵本です。

 

みどりのしまのルウニィ』(動画)

紹介者:池田俊介

推薦者である私が、自ら制作した作品です。SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」をテーマにした、地球と未来を守る謎解き冒険ファンタジーで、気候変動による天変地異の恐ろしさや、そこから生じる苦しみや悲しみを描いています。地球温暖化をこれ以上進ませないために、未来のために自分たちに何ができるのかを考えるきっかけになればという思いを込めています。

 

山田玲司のヤングサンデー:環境問題はどうなったのか?〜コロナ禍を経た最前線レポートと“どうせ主義”からの脱却』(動画)

紹介者:木下順次

漫画家・山田玲司さんによる番組の、「環境問題って、結局どうなったの?」という素朴な疑問から始まる回。「どうせ変わらない」という感覚からどう抜け出すかを考えるきっかけになります。中高生にも届きやすい切り口が魅力です。関心の薄い層にもわかりやすく、興味を持ってもらえるように伝えるには、どうしたら良いかのヒントがあると思います。

 

 

参加者のそれぞれの視点からのおすすめの本、映画は、どれも興味深く、これから読みたい本や見たい映画が一気に増えました。その他、話題に出た本や映画も以下、ご紹介します。

●『えんとつと北極のシロクマ
●『最近、地球が暑くてクマってます
●『どうぶつ会議
●『2040 地球再生のビジョン』(映画)
●『風の谷のナウシカ』(映画)

 

気候変動を自分ごととして考えるきっかけとして、ぜひ気になる作品から手に取ってみてください。

メディア・レビュー・クラブは今後も続けていきます。今後の開催に興味がある方は、CRPジャパンのニュースレターをフォローして、Slackにご参加ください!

 

(執筆:CRPジャパン 気候教育グループ 曽我美穂)

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